苺のシーズンオフにしている事

よく苺が終わったら何をしているの?
と聞かれます。

苺が終わったら二つの作業があります。

・来年の苺の苗を作る。
・畑の土を休ませ、整えてあげる。

苗作り


親株といわれる来年の為の苗を12月までにとります。

それを3月くらいにプランター等に植え付け、9月いっぱいにかけ、苗を増やしていきます。
増えていく苗の元、紐みたいなものをランナーといいます。

ランナーの先から葉が開き始めた頃にポリポットに土を入れてランナーを受けるとそこから根が生えてきます。
だいたい一株から30本とれます。

この時親株が病気だと、子株にも感染するため非常に管理が大変です。
脱サラして苺農家を始めた時はプロの苺農家でも苗を作れない「タンソ病」という病で苗を作れず、分けてもらえず二年大赤字になりました。

農産物は苗作り八割と言われますが
他の作物と違い、苺の苗ほ適正植え付けが同時期の為、その時間を外すと苗もないし、
あっても苺がならず収穫できずに終わってしまう可能性がある上、
植え付けの本数がキュウリやメロンの約二倍。

枯れると大変な事になるので、苺を作る上で最難関。最も気が抜けない作業の一つでもあります。

土作り

一年の終わりであり、来年の始まりの作業

施設園芸(ビニールハウス栽培)は同じ作物を作り続ける為、「連作障害」が起こります。

簡単に言うと、放置して作り続けたら農産物は作れなくなります。
路地の農家さんはお米作ったりキャベツやお芋植えたりして回すので、連作障害は起こりません。

それをなんとか来年も作れる様に、お礼肥という肥料をあげたり、堆肥等をいれて数ヶ月作物を育てずに置いておきます。農家はそれを地力を回復させるといいます。

そうやって色んな部分で手間隙かけて美味しい苺を一粒取るのに約1年、最終までだと一年半
長時間、毎年同じ行程が必要な果物なので、ある意味、果樹より大変な部分があります。

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