苺の冬支度 その2

秋雨前線と台風21号の影響が心配です。
今週は少なくとも月曜迄はずっと雨か曇天です。
これだけ天気悪いと人間も憂鬱ですよね(´Д⊂
本来やりたい仕事が滞っています。

雨にもマケズ、風にもマケズ、農家の皆さんは今日も雨に濡れながら仕事していました。

実はこの天気は苺に限らず作物にとってもよろしくない異常事態です。

例えば梨
これは今収穫期ですが、水を吸いすぎて美味しくなくなったり、割れたり、痛みやすくなったりします。

生姜は病気になりやすく腐ったりします。

みかんは烈果したりします。

恵みの雨は時にやりすぎると困ります。

秋に3日の晴れ無し、とは言いますが一雨ごとに寒くなるし体調を考えると人間にも良くない。

ビニールの掃除

うちの方は土で作ってる方は現在ビニールがかかっておらず、連日の雨で今は何もできない状態です。
晴れが固まったら消毒、手入れ等を急がないといけません。
古い葉っぱは生育を抑制したり病気にかかりやすくなったりしますので、早く除去したい。

とりあえず、こんな時は雨だからこそできる冬支度。
それはビニールハウスのフィルム掃除。

うちのビニールは五年張り替えないので、汚れがたまります。
そうなると光合成能力が落ちるので、新品と比べると苺の美味しさがちょっと劣ります。

天気が悪いと肥料や水の吸い上げが悪くなったり、バランスが悪くなって、生育が雑になります。
消化できない肥料が悪効きして、病気や害虫にやられてしまう場合もあります。

苺を元気に美味しくする為には花が咲く前に、いかに元気に力強く根っこと葉っぱを育てるのかがポイントになります。

なぜ光合成できないと美味しさが劣るのか?

光合成で糖分を作ってから苺や株に分配して育てるので、その材料である光が劣ると作り出す糖分が減る為です。

それを軽減する為にビニールを掃除します。
その時に雨の力を借ります。
雨は汚れを浮かせ、汚れを流します。
少しでも光合成能力を上げてあげると天候不順の影響を軽減できます。

雨具を着てビニールハウスの上へ

足元が悪い中、脚立で登るので滑りやすく危険です。
ハウスの高さも天辺だと4メートルくらい、落ちたらと思うとぞっとします。
気温も下がってきてるので、体温も奪われて疲れやすい。

別にやらなくていいのですが、
ひっそり努力してるのは、やはり美味しい苺を作る為で、結果喜んで貰えるならと毎年掃除しています。

掃除前後のモップと水の比較

惜しみない努力で作った苺で「美味しい」「嬉しい」をお届けできる事を楽しみにしながら
暖かいお風呂とお茶に癒やされる季節に移り変わります。

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