土作り

いちごが休みの時に何を作るの?
とお客様からよく聞かれます。

梅雨頃から植え付け9月までは苗作り。
梅雨明けからは土作りです。
土作りは農業が好きな方は良く聞くと思います。
この土作りで次作、美味しく、病気の心配なく作れるのか決まります。

土作りは別に有機物や堆肥を利用するだけではありません。
うちがやるのは太陽熱を利用し農薬を使わず病原菌や害虫を駆除できる方法です。

これは夏の温度が高い時でないと効果が弱いです。
露地栽培をしてる人は今からがシーズンなのでこの方法は難しいかもしれませんね。

土耕であればさらに還元処理といって酸欠を起こしてより虫や病気を減らす効果を倍増させられますが、高設は還元処理が物理的にできないので、若干効果は弱まります。

効果を倍増させる為に有用菌と餌を入れます。

菌はいろんなメーカーが出してますので、どれが良いとかは言えませんが、うちの使うものは高温でも耐えうる菌です。

雑菌や病原菌は常温以上は耐えられませんが、有用菌は発酵させながら作るので、常温より高い温度でも耐えられます。
また写真の様に、糸状菌の形でここまで見える菌体を取り扱っているメーカーは見たことがないので好んで使います。

先程書いた還元処理ができる場合は嫌気性菌といって酸素が要らない微生物を使う方がいいです。


こちらは菌のエサです。
メーカーに試験を頼まれました。
匂いも質も総じて良さそうです。
ここからは農家さん向けになりますが、ふすまより使用量少なく済むそうですが値段は上がります。
その代わりふすまより深層まで効果があると試験済な様ですので根域広い作物には良さそうです。
餌をあげたときに一番はじめに増えるのは放線菌です。

これは有機肥料を与えたらほぼ出てくる、土壌に最も多い微生物です。

このように有用菌を増やして雑菌や病原菌が入り込む余地がないようにします。

この他にも肥料効果を最大化させる為とリスクを最小化させる様に一手間かけますがこれも農法によって考え方が違うので割愛。

美味しい作物を作るのは、いい仕事は、美味しい料理は
【一手間】です。

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