味が変わるから旬

近日とても暖かくなりました。

先日、当園もお客様から「酸っぱくなってる」
とご指摘をいただきました。
仲良くさせていただいているいちご農家さんも
お客様から、「二度と買わない」とお手紙を頂いたそうです。

お客様には申し訳ありませんが、我々としてはご指摘は改善点なので有り難いです。

さてそういった中で当園では
明らかに美味しい時の値段は高く設定し、味が落ちる頃から値段を下げていきます。

当園の経営理念【食の価値を届ける】にあるように
価値が変動するのだから値段が同じではいけないだろうと考えてます。

しかし、仕事自体が変わった訳ではなく、暖かくなってくる事で、味が乗る前に色が着いてしまうのです。
これは春先の一回目に味が落ちる時に起こります。

二回目は暑すぎていちごの株自体が疲れてしまう。
これが今です。
暑すぎるので、普段より水をあげる量も格段に増えます。
そうしないといちごが枯れてしまいます。
それで、実の方にも水が多くなってしまいます。
薄まると甘みより酸味が強くなります。

作物も暑い中、いちごの株は頑張ってくれています。
特に極端に暑くなったり寒くなったりを繰り返すと人間と同じで、体感センサーが狂い体調が悪くなります。

我々農家も暑い中で作業しています。
むしろ今の方が過酷さは増えていますが、いちごの味は下がってるので安くなってます。

働き方改革としては従業員さん達の事を考えたら過酷になってる分お給料も奮発してあげたいので本来は値上げしないといけないのですけど、価値が落ちてるので価格を転嫁できないです。それはお客様の為にはなりません。

【自然のものに旬がある】
これを今一度、お客様にはご理解とご周知をお願いしたくブログを書きました。
農業は工業製品ではないので味も生産量も安定がとても難しいです。
当園はそのブレが少なくなる様、今も勉強していますが、勉強したからこそ、どうにもならない事がわかります。

一粒千円でずっと売り切れるならばそれも可能でしょう。
しかしそのやり方は自然を壊します。
農業は自然の恩恵と考えていますので、私は極力自然を壊す農業をやらない様にしています。

今、国をあげて自然を壊すやり方で価格を安くするように推奨していますが
それではいつか、【どんなに値段をつけても食べられない】様になります。

当園は続けられる農業とお客様の満足をバランスをとりながら営農していきます。

ご不明な点やご不満な所は遠慮なく質問をいただきたいです。
納得していただけるかはわかりませんが、ご理解いただけるように説明はさせていただきます。

プライドを持って仕事最後まで務めさせていただきます。
納得いかない方は日中の見学もお受けします。
当園の従業員さんが汗だくで一生懸命働いてる姿を見ていただきたいです。
よろしくお願い致します。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です