9月入って急に涼しくなりましたね。
体調管理に気をつけて下さい。
植え付けまで後、約二週間
苗の準備を先にして、これが終わったら肥料を入れて
トラクターで耕運して、畝(うね※苺を植えるベッドと思って下さい)を作ろうと思ってましたが
来週は天気が悪いのと、棚で作る所の灌水の設備を作るので動けそうにありません。
肥料計算
私の農法では、基本は有機をベースにしていますが、化成肥料も調整に使います(*´ー`*)
人間に例えたらしっかりごはんを食べて、不足分を健康食品で補うイメージです。
化学式から分子量をはじき出し、必要な量のみ使用します。
化学好きな高校生ならできるでしょうけど、普通の大卒は専門ではないので、相当難しいですよ。
それを毎年、作物や土の状態に合わせて配合量を調整します。
多すぎると混ざり合わない。化学反応で凝固して使えなくなったり、知識が必要です。
工学出身から見た農業の奥深さ
実は色んな分野に精通していないと農業はできません。
生物学、化学、植物生理、食品衛生学、気象学、資材知識等
結構複数分野の知識が複雑に絡まっています。
AをたてたらBが落ちる。それを補うCが有るのか無いのか等、バランスをいかに高水準で留めるのか、一年に一度しか作れないので日々研究し、差別化をはかっています。
年齢考えたら後、30回くらいしかチャレンジできませんね(´・ω・`)
農業は歴史が長く、作るにも時間がかかるものです。
例えば、苺を一粒作るのに必要な日数は13ヶ月、終了迄19ヶ月。たった6ヶ月の収穫期間ですが、苗を作ったり、土作りしたり、ビニール張ったり準備期間がとても大事で時間がかかります。
他にも機械・電気の修理、大工等
とにかくある程度、なんでもやれてこそ農家です。
これだけの事を修練してる農家は馬鹿にされることも多いですが
同じ事を効率化の塊、経営のプロ大手企業が参入しても、撤退を繰り返してます。
実は農家って凄いなと、外から入って中をしっかり見た時に気づきました。
それでも天候には勝てずに苦しんでおります。
多少は高くとも消費者の皆さんに国産を応援していただけると幸いです。
色々混ざってしまいましたが、複雑な奥行きがあるのが農業です。