苺の技術で違う作物の新規就農者を育ててます。

移住されて、うちにバイトに来てくれてたのですが、他でも働いていて、1軒、高齢の方が引退する予定だそうで、そこを引き継いで欲しい。と言われて悩んでたんですが
バイトなのに自分の事のように働くので向いてると思って就農を薦めました。
研修する時間もお金もないとの事で、いきなり本番。

色々、話して運営はまだ雇用主に任せ、作業じゃなくて栽培に関する一巡を教えてもらう。私は薦めた手前、ポイントで指導を引き受ける事で一致して始めてます。

私、作物の生育はなんとなくわかるのですが、病害虫の発生は作物によって違うのでわからない事が多いです。
基本的に最後まで自分で作れて、病害虫もわかるけど、結果が出にくい人であれば教えられます。

最高峰農家には及びませんが、トップクラスなら品目が変わっても予備知識があれば3年もあれば達成できます。

今回、バイトさんの雇用主さんは金銭と栽培結果に繫がるリスクを背負ってもらいました。
やったことがない事を一気にしてもらう。1番怖いのですが乗り切ってもらったので後は結果に結びつけられたら。
今の所、作り方が全然変わって20年くらいで1番理想的で生育が良いと言ってもらってます。

基本を教えて、やったことがどのようになるかを予測して伝えて結果と比較する。予測と感覚を鍛えてもらってます。

地域活性化の為には雇用を作ることも大切ですけど
独立させて食べていける方が所得分配が起こる。

リスクはあるけど低くしてあげられたら地域農業の持続可能性が出てくると思ってます。

時々、気軽に教えて。と言われますが残念ながらお互いによい結果に繋がらないので
事情に共感できない場合は教えるのはやめました。
双方の経営にも影響の出ることです。

農家の減少は社会問題となっていますが
農産物の価格は受給バランスで決まってます。
みんな篤農家になれば普通になり、高い水準が普通になれば農産物は安くなり、開発投資の資金も生まれず、それ以上を目指すのが難しくなります。

10年前のトップクラスの成績が今や平均でクリアして欲しいと言われるほどです。よって離農が増え失敗できる余力ある人も減ってます。

トップクラスが普通になった時、次の手が出にくい。
それが農家の減少に繋がってないか?と仮説をしてます。

勿論、そうじゃないと考えてる方もいます。
考え方の一つです。

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