甘い苺は温室と寒気の畏怖と恩恵あってこそ

11/20月曜に季節外れの寒波到来。
高知では生産量No.1の生姜は実は霜が降りるとダメになる作物です。
ご近所でも急いで収穫しています。

そんな中、当園予定より二週間遅れてます。

フィルム

遅れに遅れたフィルム。これがないと、いくら苺が寒さに強いとはいえ、霜が降りるまで張らなかった人はいないと思います。
もし、これ以上遅れたら休眠期に入って収穫できない可能性があります。

何度もなんとかならんのか?と連絡しました。
フィルム屋さん。
なんとか間に合わせてくれました( ;∀;)

人の段取りもできなかったので、少しずつ一人で張ってました。
一人でもやれるのですが、やはり人がいてくれたほうがスピードも効率も全然違います。

足場の悪い高所作業でフィルムを広げて右往左往し、固定するのに南北にも動き、
仮に二人いればすぐに終わる作業も、少しの風にあおられただけで浮き上がり、反対の谷に落ちる。フィルムを追いかけ、また戻して固定の繰り返し。
労力が想像以上です。

(写真も三メートルくらいの高さ。パイプでできてるビニールハウス。50年以上の骨材で腐ってたりして完全に固定されずグニャグニャ。そんな所の屋根の上に立って写真撮ってます。)

寒波の前に雨予報でしたが、ご近所の方に手伝ってもらって雨、寒波前になんとか植えている部分は張り終わりました!
今年は半分おやすみですので張りません。

フィルムは二重構造

保温効果を高める為にフィルムを二重にする所が多いです。
これを内張りといいます。
外のフィルムと違って直接雨や風を受けないので簡易的な固定です。

本来は外を張ってから太陽光の加減、温度に慣らしてから二重をしますが、寒波がすぐにやってくるので今年はすぐに準備しました。

フィルム同士がくっつかないように工業用片栗粉をまぶして持ってきてくれます。

作業が終わる頃には頭も服も真っ白になります。
このまま揚げれば竜田揚げです(笑)

寒気で苺は美味しくなる

寒くなると凍らない様にする為に糖を蓄えます。
不凍液代わりになるんです。
だから寒くなると甘くて美味しくなります。

でもまだ苺になってないので寒くない方が嬉しいです。

ビニールハウスは適度に苺を保護しつつ、寒くなっていくにつれて美味しくなります。

皆さんも風邪に気をつけて下さい。
苺の初収穫までもう少しです。

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